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トルコ2・ブルサ編

 ブルサは、オスマントルコの古都。標高2543メートルのウルダ山のふもとの落ち着いたたたずまいと歴史を感じる町です。イスタンブールからは、ほぼ南の方角。貸し切りマイクロバスで、マルマラ海を横断するフェリーに乗って、さらに陸上を行くこと合計約3時間。途中我らが運転手(トルコ人)が道に迷った。道ばたの男性にたずねたところ、なんとその人、助手席にすわって道案内。その間20分くらい。おかげで我らは助かったが、この人いったい帰りはどうするんだろうと思うと同時に、親切でさわやかでのんびりした(?)国民性を感じました。ウルダ山は、二つのロープウェイを乗り継いで1631メートルのところまで昇れます。昼食はここでバーベキュー。夏だというのにずいぶん寒かった。ブルサはシルクで有名です。(シルクロードを感じる。)お土産物屋で、シルクのネクタイを買いました。

オリーブ畑とモスク
郊外の丘や畑には、オリーブの木が植えられてあり、どんな田舎にも小さなモスクがある。

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日本にそっくり
トルコの田舎は日本の田舎の風景によく似ているところがある。空の色、雲の形、松の木もあるし、ひまわりもある。

フェリーに乗る
1994年7月29日、マルマラ海を横断するフェリーボートに乗り込む。ピストン運送のごとく、4艘くらい次から次へ対岸からやってくる。インジゴ色の海に、黒い船体がよく似合う。さすがに日本ではちょっと見慣れない印象。

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交流
船上では我々日本人は注目の的。さっそくメンバーが折り紙で交流。鶴や亀やかぶとなど。日本の折り紙の威力ってすごい。たちまち、驚きと賞賛の声が・・・。ちなみに僕は折り紙できません。かわりに、折り紙を見ている人たちをスケッチ。

サングラス美人
トルコ人は我々日本人からみると、ほとんど西洋人。彫りが深くてサングラスもよく似合う。美人の女性とその母とおぼしき方々をスケッチした。トルコ人は、家族の間でも髪の色はまちまち。こんなところでも、民族と文化と歴史の交流を、実感させられる。

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赤いトラック
フェリーボートを降りて、しばらくドライブ。通り過ぎる車の色や形もやはりずいぶん日本と違う感じ。またよく見ると、運転手はみなヒゲをはやしてる。我らの運転手もそうだが。どうやらヒゲは働く男のステイタスシンボルのようだ。ちょっと思い出したが、トルコの床屋はヒゲの手入れだけでもきちんとしてくれる。僕は旅の間中、無精にしていたので通りを歩いていたら床屋のおにいさん(もちろん黒いヒゲだ)から声がかかった。時間がなかったのでにっこり笑っておことわりしてきたが・・・。あのときお互いにっこり笑ってことばを交わしたほんのひとときが、今でもあざやかに思い出せる。「あなたもいい男ですよ」・・・

ミニバス
真っ赤に塗ったトラックもかっこ良かったが、15人のりくらいのミニバスがどれもこれも車体の前の部分が後ろよりも高いまま走っている。どうやら客の重さで後ろが下がっているんじゃなくて、もともとこういう構造になっているらしかった。日本ではみたことがないスタイル。また、ガソリンスタンドでは、日本車はもちろんあらゆる国の自動車が留まっているのも、なんだか珍しい気分がした。

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グリーンモスク
ブルサの町では、緑色の上品な印象を与える、グリーンモスク(イェシルジャミイ)がきれいだった。イスタンブールのモスクのような大きさや派手さはないが、すてきだった。

ピスマニエ
ブルサを後にして、再び、来た道を戻ろうとすると、道ばたで何やら売っている。綿菓子をかためたような白いお菓子で、上にごまが乗っている。大きさは、手のひらにちょうどのるくらいで、バニラエッセンスのような上品な味のする甘さだった。ピスマニエといって、いわゆるご当地お菓子。日本でいえば、宮島のもみじまんじゅうみたいな存在で、ブルサへの観光客は、トルコ人も含めて、これをおみやげに買うらしい。今もこの味を思い出せる。かなり甘かったが、もう一度食べてみたい。

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